「グループディスカッション」では最初に役割を決めます。
いつも大学の授業やゼミの話し合いで、なるべくおとなしくしているあなた。
目立たないように静かにしていることが多くないですか?
でも採用面接では避けて通れない関門のひとつ。
あなた
と思っていませんか?
今回はメインの役割の中で、「タイムキーパー」についてお伝えします。
タイムキーパーの位置づけ
「グループディスカッション」は制限時間が設けられます。
当然のことながら、だらだら時間をかけて、仕事の結果を出すのは、ビジネスの世界ではありえません。
限られた時間の中で、一つのアウトプット出すことが課せられます。
「グループディスカッション」はそんな現実の世界をシュミレーションするための試験です。
なので制限時間も決められます。
1回のグループディスカッションはだいたい30分から40分が標準です。
タイムキーパーは文字通り時間の見張り役です。
議論が白熱してきたリ、逆に意見がまとまらず無駄に時間だけが過ぎていくときに時計を見ながら、メンバーに時間的な情報を伝える役割です。
時間計測だけやってたらダメ
しかし、就活の「グループディスカッション」での「タイムキーパー」は、それだけやっていたのでは失格です。
失格というよりも、面接官の目には留まりません。
あなた
それは、グループの意見のまとまりぐあいと時間の経過を照らし合わせることです。
要所要所で時間的なインフォメーションを伝えながら、グループの議論を修正してやることです。
例えば
キミ
などと発言して、議論の方向を修正してやるとか、
キミ
とグループのゴールを確認してやるのです。
もちろんその間、メンバーとして意見を述べることもします。
でも「タイムキーパー」としての役割としては、時間をみながら進む方向をしっかりと見てやる意識を持つといいと思います。
面接官が見ているのは全体を見渡すチカラ
面接官はまさにここを見ています。
会社
とか、
会社
と採点用のコメント欄に記入する内容です。
あなた
と思うかも知れませんが、「進行役」ばかりが「グループディスカッション」の中心ではありません。
「タイムキーパー」は時計を見ながらも、堂々とディスカッションの運営の主体になりえるのです。
どんなコメントをすればいいのか
「グループディスカッション」では、一応役割は決めますが、どんな役割の人も、基本的には積極的に議論に加わるのが原則です。
その中で、「タイムキーパー」としてグループにどう食い込んでいくのかがポイントです。
食い込みの事例をいくつか挙げておきましょう。
(例1)
開始直前。みなまだ遠慮していて、意見が出てこない。進行役も困っている時。
「全体の時間は30分と言われていますが、流れを簡単に確認しておきましょう。
今から10分ぐらいはブレストのように、思いつく意見を出し合ったどうですか?そのあとグループとしての結論につながりそうな意見を整理して、最後、まとめと発表準備を5分ぐらいでやるのはどうでしょうか?」
(例2)
ディスカッション中盤。議論が出る割にはまとまりがない状態。みんな言いたい放題になっていたら。
「ただいま開始から10分経過しました。
のこり20分です。
いろいろな意見が活発に出ていますが、このへんで意見の的を絞りませんか?」
(例3)
終盤。
意見も多く出て、方向性も見えてきた。
このへんでまとめて発表の準備をしなくてはとおもったら。
「あと10分で終了です。
今までの意見を一つにまとめましょう。
そして発表の為に最初から整理して確認してみませんか?」
これらの例のように、「タイムキーパー」として、時間のインフォメーションを入れながら議論運営に関わってください。
出しゃばり感もなく、役割をよく理解しながら、グループを望ましい方向に導いているという印象を持ってもらえると思います。
まとめ
「グループディスカッション」は、導き出した結論やアウトプットを評価するのではありません。
そこまでの過程=プロセスを評価するのです。
なので面接官も、あなたがそのプロセスにどうかかわっていたのかを見ています。
どんなプロセスかというと、グループをひとつの同じ方向に導くためにどんなことをしたのか、どんな発言をしたのかです。
「タイムキーパー」を担当することになったのなら、時間を告げながら、グループの方向性も整えてやるような言葉をかけてみてください。
決して上から目線ではなく、ひとりのメンバーとして。
他のメンバーの存在も、尊重しながら、進行役を補佐する感じで、助言をしてみてください。
くれぐれも、
あなた
というアラーム時計だけの存在にはならないでください。
必ず、グループ運営も同時に行う意識を持つことです。
タイムキーパーもとても大切な役割です。
頑張ってください。
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